痙縮の患者数

痙縮の原因となる脊髄の外傷、疾患としては、脊髄損傷、後縦靱帯骨化症、変形性脊椎症、脊髄血管障害、多発性脳梗塞、脊髄炎、脊髄腫瘍、遺伝性痙性対麻痺等があります。脳由来では脳性麻痺、頭部外傷、脳血管障害、無酸素脳症、脳卒中、脳腫瘍、多発性硬化症などが痙縮の原因疾患となります。原因疾患の患者数は脊髄損傷が約10万人(毎年約5千人受傷)、脳性麻痺が約10万人(毎年約2千人発生)、脳血管疾患は約112万人などと言われています。

その中で重度な痙縮を呈していると思われる方は脳性麻痺や脊髄損傷で有病者の1割程度と考えられています。つまり脊髄損傷で8000人、脳性麻痺で1万人、頭部外傷で2500人、脊椎疾患で1500人位という推定もあります。脳卒中後の重度痙縮患者は7%弱という海外の報告もあることから、脳卒中では7万人程度と推定されます。