痙縮は、脳や脊髄の病気により、『筋肉を縮める命令』と『筋肉を緩ませる命令』が手足にバランスよく伝わらなくなることが原因とされています。
重度痙縮の原因となる疾患の概要(原因、症状、病態、患者数など)、疾患ごとの重度痙縮の発生頻度・時期、治療の目的とゴール、治療法などを解説しています。
痙縮をやわらげる治療法には、リハビリテーション、飲み薬、外科的治療法(手術)のほか、最近では細菌の毒素を用いたブロック療法や痙縮の原因となっている脊髄周辺に直接お薬を注入する治療(直接注入法)ができるようになりました。
筋肉をやわらかくするお薬を送り出す「ポンプ」をお腹に入れ、痙縮の原因となっている脊髄周辺にお薬を直接注入する治療法です。 症状にあわせてお薬が出る量や速さを調節することで、強い痙縮でもコントロールすることができます。